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知床旅のまめ知識


世界遺産

1972年のユネスコ総会の世界遺産条約に基づいて世界遺産リストに登録された人類が共有すべき普遍的な価値をもつもので、移動が不可能な不動産やそれに準ずるものがその対象となっています。

1960年代

エジプト政府がナイル川流域にアスワン・ハイ・ダムを建設する際に、ヌピア遺跡が水没する懸念がでてきたため、その救済にユネスコが乗り出したのが発端です。
その後、国際記念物遺跡会議が発足したり国際協力協議会自然資源委員会が世界遺産トラストを提唱したりと、歴史的価値のある遺跡や建築物を守ろうという機運が高まってきました。
その結果、1972年第17回ユネスコ総会で、世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)が成立、1975年に20カ国が条約に締結し正式に発行となりました。
2012年現在、条約締約国は189カ国に至っています。
世界遺産は、内容によって以下の3種類に大別されています。

  • 文化遺産…顕著な普遍的価値をもつ建築物や遺跡
  • 自然遺産…顕著な普遍的価値を持つ地形や生物、景観などをもつ地域
  • 複合遺産…文化と自然の両方について、顕著な普遍的な価値を兼ね備えるもの

知床における一大食物連鎖

北海道東部に位置する知床半島は、世界で最も低緯度で海水が結氷する季節海水域であり、海・川・陸の生物全体が独特の食物連鎖で形成されています。
海水の融解により供給された栄養塩を求めて植物プランクトンが繁殖、それを餌とする動植物プランクトンもまた大繁殖します。
そしてそれらを餌とする魚介類やアザラシなどの哺乳類が知床半島の海域に集まってきます。陸上ではキツネ・ヒグマなどが河川を遡る鮭を餌として捕食するという一大食物連鎖が一年を通して行われています。
海岸から山頂までの間には、人手のはいっていない多様な植生が存在し、シマフクロウ・オオワシ・オジロワシなどの国際的希少種の重要な繁殖地や越冬地となっています。

これらの知床の特異な環境により国立公園に指定され、自然を守る法的整備が整っているという点で早くから世界自然遺産の候補として目されていました。

知床が世界遺産に登録されるまで

  • 2003年5月 環境省が知床を世界自然遺産国内候補に選定
  • 2004年1月 ユネスコ世界遺産センターへ世界自然遺産推薦書を提出
  • 2004年6月 国際自然保護連合(IUCN)による現地調査
  • 2005年5月 IUCNが審査対象となる自然遺産候補地の評価結果をユネスコ遺産センターに提出
  • 2005年7月 第29回世界遺産委員会(南アフリカ共和国のダーバンで開催)において知床が世界遺産に登録されることが決定

自然遺産登録の対象は、北海道の東端にあるオホーツク海に面した知床半島と、その沿岸海域となっています。
海に荒く削られた海岸線、世界でもっとも南端に接岸する流氷、流氷によりもたらされる豊富な魚介類、その魚介類を捕食するヒグマやオジロワシと、海・陸の食物連鎖を見ることができる貴重な自然環境を有する点が評価され、日本で初めて海洋を含む自然遺産の登録となりました。

知床半島

知床半島は、北海道東部に位置し、オホーツク海に細長く突き出た半島で、突端には知床岬があります。半島中央部には、北から知床岳、知床硫黄山、羅臼岳、遠音別岳、海別岳の知床連山が縦走していて、半島西側の斜里町側には、知床五湖、カムイワッカの滝、オシンコシンの滝、東側には羅臼湖、そしてオホーツク海や国後島が一望できる知床峠と、観光客に大人気の観光スポットが数多く存在しています。

またカムチャッカから千島列島そして知床半島に沿って千島火山帯が走っているため、ここ知床半島には良質の温泉が多く湧き出ています。
知床観光の一大拠点となるウトロは、大小さまざまなホテル・民宿が点在していて、規模の大きな観光温泉街を形成しています。

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知床観光船のコース

知床観光船のコースは、概ね3コースが選択できます。(観光船会社によってコース名が若干違います。) また、往路は断崖や滝等を見ながら航行、復路は沖合いからの知床連山の眺めやイルカなどを探しながら帰港するコースとなっています。

カムイワッカの滝(往復約1時間)

硫黄山から流れる温泉カムイワッカの滝を見て楽しむことができます。

ヒグマウォッチング(往復約2時間)

ルシャ湾までのコースです。ヒグマ・エゾシカ・オジロワシ等に高確率で遭遇できます。(ただし野生動物ですので100%は保障できかねます。)

知床岬コース(往復約3時間)

知床半島突端までのロングクルージングです。上記2コースもあわせて楽しめます。

観光船から見る知床半島の主な見どころ

フレペの滝
通称(乙女の涙)と呼ばれています。陸上からは知床自然センターより徒歩で約20分。高さ100mの断崖からしみだした水が海に注いでいるところから乙女の涙と呼ばれています。クルーザーではこの断崖を真下から見上げることができ、陸上から見る景色とは違った乙女の涙を見ることができます。

クンネポール
アイヌ語で「黒い(暗い)洞窟」という意味です。直径が約20mの巨穴で長年の流氷の侵食してできた洞窟です。

カムイワッカの滝
知床半島中央の硫黄山を源流としています。落差は32mで、幅も広く、温泉が混じった滝で、直接オホーツク海に落下する豪壮な滝です。

ルシャ(ヒグマ出没地帯)
知床林道の終点でオホーツク海へそそぐルシャ川が流れています。秋にはカラフトマスやシロザケの遡上が見られます。また河口付近ではよくヒグマが見られます。

カシュニの滝
大きな輪洞窟の真上から流れ落ちる滝。アイヌ語で「仮小屋のあるところ」という意味です。アイヌがウトロから岬へ行く途中にここで一泊したと言われています。

知床岬
岬上は標高30m~40メートルの大地で、周囲は断崖になっています。特別保護地域に指定されているため一般の観光客は上陸することができません。晴天時には太平洋に浮かぶ国後島を望むことができます。

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知床の温泉を楽しむ

千島火山帯の上にある知床半島は温泉が豊富です。ウトロ温泉街は言うに及ばす、その他露天風呂などの温泉が点在しています。車で観光される方は、是非知床の温泉めぐりも楽しんで下さい。

ウトロ温泉街

ウトロには、大小の温泉ホテル、民宿が海岸沿いと高台に点在しています。中にはお風呂にはいりながら夕陽を楽しめるという温泉宿もあります。それぞれ特徴のあるサービスをお客様に提供していますので、お好みでお選びください。

カムイワッカ湯の滝

川の流れ落ちる滝つぼがそのまま温泉になっています。バス停から20分ほど、くるぶしほどの深さの川の中を上って滝つぼまで向かいます。濡れてもいい服装、底が滑らない靴などを用意してください。

岩尾別温泉

羅臼登山口にある一軒宿、ホテル地の涯(4月中旬~10月までの季節営業)で秘境知床の温泉を満喫できます。日帰り入浴もOK、またホテル前には無料の露天風呂もあります。

熊の湯

知床峠を羅臼側に下った原生林に囲まれた無料の露天風呂です。脱衣所も浴槽も男女別になっていますので女性の方も安心して入浴が可能です。

セセキ温泉

羅臼から知床半島先端に20kmほど進んだところに、波打ち際に岩を組んだ無料露天風呂があります。国後島を眺めながらゆったりと温泉の湯を楽しむことができます。

相泊温泉

セセキ温泉よりもさらに先の道路がほぼ行き止まりの海岸にあります。潮が満ちてくると沈んでしまうというとてもワイルドな温泉です。周りには番屋があるだけの無料露天風呂ですから入浴には少し勇気がいるかもしれませんね。

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知床の自然を満喫する

自分の計画したプランで知床の自然に触れるというのも楽しいものですが…

その道のプロ、知床のネイチャーガイドさんに

案内してもらいながらのツアーも知床の奥の深さを知る上ではとてもいい体験になると思います。
何よりもガイドさんとっておきの知床も教えてくれるかもしれません。
知床にはこうしたガイドさんが引率するプログラムが数多く用意されています。知床五湖の周遊、野生動物ウォッチング、流氷ウォークなど四季を通していろいろあります。 ぜひお好きなプログラムで知床の大自然を満喫してください。

知床人気の自然体験

知床五湖散策

流氷体験

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知床の食

ここでは、蟹、鮭、ホタテ、ホッケ、鹿肉など知床の大自然から生み出された食材が、素のままで、または知床らしい味にブレンドされた「食」で提供され、四季折々の知床を味わうことができます。

これら知床の味は、

知床の玄関口の知床斜里市街、温泉街のウトロのホテル、レストラン、道の駅などで提供・販売されていますのでぜひお立ち寄りください。
とりわけウトロでは、ゴジラ岩周辺の地域、道の駅「シリエトク」で、また斜里市街では知床斜里駅周辺及び国道334号線沿いにお食事をする場所が比較的集中しています。 食事の時間と場所もスケジュールに入れておくとスムーズにお食事をすることができるでしょう。

「知床らしい食べ物を」と言う方には、

「知床しゃりブランド」をお勧めします。斜里町が知床産の優れた商品をしゃりブランドとして認定したもので、これらの商品は町内で提供・販売されています。いずれも認定商品というだけあり、知床を十二分に味わうことができる逸品ばかりです。知床にお立ち寄りの際には、ぜひ「知床しゃりブランド」の味も楽しんでください。

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知床のお土産

北海道、知床のおみやげと言えばオホーツク海の海の幸が定番と言えるでしょう。しかし、ご存知のように1月から3月は冬の使者「流氷」が港を覆いつくす為、休漁となります。

流氷の影響で休漁となるため

採れたての海産物をご提供することができない時期もありますが、今は採れたての状態で冷凍・冷蔵できる技術が開発されていて、何よりも長期間保存できるようにと先人の知恵によって考え出された海産物が知床にはたくさんあります。 それゆえに知床では新鮮且つおいしい海産物を一年を通して味わうことができます。

例えば…

定番の鮭(地元ではあきあじとも言っています。)では、新巻鮭をはじめ山漬けやイクラ、鮭の刺身(るいべ)などなど食べて美味し、贈って喜ばれること間違いなしの商品が数多く販売されています。その中でも、一万本に一本の割合で水揚げされる「幻の鮭・鮭児」(けいじ)はお勧めの一品です。

また、「ホッケ」もニシンと並んで北の代表的な魚として有名で、おみやげとしてもとても喜ばれる魚です。 「ホッケ」は、鮮度が落ちるのが早いため大半は開いて干したものが売られていますが、肉厚の身、脂が程よくのり独特の食感を味うことができます。

その他ここ知床では、季節ごとにいろいろな知床の味が水揚げされますので、ぜひその季節の旬の海産物をおみやげにお買い求めください。

お買い求めできる場所は、

主にウトロの温泉街や知床の玄関口の知床斜里市街地になります。
ゴジラ岩周辺にはみやげ物店・食堂などが数多く並び、買い物・食事などをするにはこの辺りがお勧めです。道の駅「うとろシリエトク」では、知床の観光情報を提供しているとともに「知床しゃりブランド」を扱う売店もあります。情報をゲット、ついでにおみやげもという方にはお勧めです。

また斜里市街地での買い物には知床斜里駅から道の駅「しゃり」「知床しゃりブランド」のオフィシャルショップ周辺がお勧めです。温泉街のウトロとは違い、北海道の小さな街、とりわけ北の大地に住む人々の生活感あふれる雰囲気を味わいながら買い物が楽しめます。

ぜひいろいろな海産物店おみやげ店また生鮮食品が並ぶフードショップなどに立ち寄ってお気に入りのものを見つけてください。

尚、多くのお店は冷凍・冷蔵の宅配サービスを行っておりますのでお気軽に知床の味をお求めになれます。

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季節と服装

知床には四季があります。服装などを季節毎にアドバイス致します。

春(4.5.6月)

【平均気温】4月 4.4℃ 5月 8.3℃ 6月 14.5℃

この時期春の陽射しにまどわされて上着を忘れると風邪をひいてしまいます。 5月になると大体は10度を超えて暖かい日となりますが、ひとたび天候が崩れると5℃前後まで気温が下がることも多く、吹き付ける風はまだまだ冷たいものです。

服装

春秋物のジャンパーは常に持ち歩いていたほうが無難です。その中に着ることができる薄手のセーターやトレーナーも用意しておけば多少寒くなっても大丈夫でしょう。5月に入ると陽射しもかなり暖かくなってきますので、上着を持っていればシャツなどは薄いものでも大丈夫でしょう。

通常の観光地を歩くのには普通の靴で問題ありませんが、知床五湖遊歩道の第二湖より先では雪解けなどで靴が汚れることがあります。本格的に遊歩道を散策される方はトレッキングシューズや長靴がよいでしょう。

備考

ここ数年データ上では4月にくらべて5月・6月は降水量が多くなっています。折りたたみ傘など雨の準備もされたほうがよろしいでしょう。

夏(7.8月)

【平均気温】7月 18.3℃ 8月 20.8℃

吹きぬける風はさわやかで大地の薫りが心身ともにリフレッシュさせてくれる季節。 7月前半と8月中旬以降は比較的天候も落ち着いていますが、7月下旬から8月初旬にかけてはやや不安定で、天候が崩れると気温も10度をきり、平野部でもガスや霧になることもあります。
天候が良いときは25度をこえ30度近くになることもありますが、湿度が低いのでカラッとしています。本州からいらした方には暑いというよりはさわやかな程度の温度と思います。

服装

気温が低くなったときに備え長袖の上着をお持ちになるとよいでしょう。

秋(9.10月)

【平均気温】9月 17.6℃ 10月 10.6℃

そよぐ風は涼しく、澄みきった秋空はいちだんと高く見えます。長い冬を前に最後のお洒落をするように樹々は赤や黄色に着飾ります。
この季節、日中と朝夕の寒暖の差が大きく、「暖かいから…」と薄着をしているとカゼをひいてしまう事もあります。気候的に、春の服装と似ていますが、暑い季節から寒い季節に向かうということでより一層肌寒く感じられることでしょう。

9月中は、日中天候がよければ、まだ半袖で大丈夫ですが、10月に入ると半袖では肌寒く感じられ、上旬から下旬にかけて温度は急激に下がってきます。長袖の上着は忘れずにお持ちください。

秋晴れの気持ち良い季節ですが、例え話にあるように秋の空は変わりやすくなっています。本州とは違い台風による影響は少ないですが、温暖低気圧などにかわり雨の降る確率は高くなりますので、折畳み傘やレインコートを準備しておくといいでしょう。

服装

長袖の上着と傘をお持ちください。

冬(11.12.1.2.3月)

【平均気温】11月 4.3℃ 12月 -2.3℃ 1月 -5.9℃ 2月 -6.1℃ 3月 -2.6℃

北海道は2月が一番冷え込む時期となります。 この時期は日中でも0度以下となりこれに風が吹くと体感温度はさらに下がっていきます。

服装

重ね着が基本です。長袖のアンダーウェアや厚手のタイツなど、シャツの上にはセーターとオーバーコートというスタイルが良いでしょう。頭や首元などから体温は奪われていきますので、帽子・マフラーやスカーフ・手袋も必携です。

くるぶしより上まで高さがある靴が良いでしょう。靴底のパターンは深いものを。雪が詰まりにくく滑りづらいです。足元から冷えてくることを考えると、靴下を二枚重ねではけるように余裕のあるサイズを選んでみてください。
ゴムベルト状の脱着できるスパイクも、空港やみやげ物店で販売しているのでこちらを試してみるのも一案でしょう。ただしこのスパイクはいつのまにか外れているということが多いようなので注意。

備考

歩き方
こちらの道路は、人や車で雪が踏み固められた表面が一度融け再び凍るという圧雪アイスバーンという状況になっておりとても滑りやすくなっています。歩くときは一歩一歩踏みしめるよう足の裏全体に均等に力が加わるようにすると滑りづらいでしょう。

保温グッズ
使い捨てカイロ・靴の保温用中敷などもお試しください。

風邪対策
北海道の人が夏の東京などで建物の中に入ると冷房が強くて風邪をひくのとは逆に、北海道の冬の建物の中は暖房が効いているので道外から来た人はその温度差で風邪をひきます。汗をかいたまま外に出るとゾクゾクッと冷えます。汗をかいたらすぐに着替えられるようにしておきましょう。

運転するなら
白一色の雪景色。青空には太陽が…北海道の冬のすばらしいワンカットですが、雪がまぶしくて目がショボショボ、涙が出てきます。車を運転しているときは道路と路肩の境目がまぶしくてわかりづらくなります。このような天気のときはサングラスを。